ハーデイが作った可能が高い大変美しいロッドです。ターンブルは1880〜1941までエデインバラにあった釣具の販売会社だったと推測しています。仕様などから考えると1930年代の前半のロッドではなかろうかと推測しています。ステイール・センター仕様などからこれはハーデイのアーサー・ウッド#1のOEMの可能性が高いと考えております。ハーデイのスパイク付ロック・ファースト・フェルールとシートやバット・エンドの金具はハーデイそっくりです。更にインター・メデイエット・ラップの巻き幅が細かくて美しいのが一際目立ちます。ストリッピングとトップはメノウ・ガイドです。ロッド重量約400グラム、非常に柔らかく#4のダブル・テーパーでもキャストできそうです。
瑕疵としてはトップがミドルやバットより約6インチ短くなっています。もし3本が同じ長さなら全長は12‘6“となります。ただし、現在のテイップから更に細いテーパーだとすると果たして強度が持つものか、またメノウのトップ・ガイドが隙間なく取り付ける事が出来るか等の疑問が残ります。これらの状況と古い時代のロッドにはテイップがかなり短いロッドが散見される事を勘案すると折れてショートしていると断定することができません。また、ガイド・ラッピングのカラーもミドルやバットと異なるのも不思議です。色違いのテイップ部分の巻きも他の部分の巻きも、出来の良い昔のハーデイのガイドの巻き方である最後が2重になっています。
もし12‘6“だとしたら、ATHの#1かそれ以上にデリケートなダブル・ハンドがハーデイにあったのかどうかも疑問の一つです。
幾つかの疑問があっても、ハーデイ製のロッド(少なくてもブランク状態までは)であることはほぼ間違いないのではないかと推定しています。更にもし、6“ショートしていたとしてもこのロッドのアクションは非常にデリケートで#5〜#6ラインを楽しく使いこなすことが出来ます。使用上、たとえショートしていても支障はありません。まれに見る美しいアンテイーク・ロッドと言って良いと思います。軽微のレストアー、ミドルのオス・フェルールを取り外して再接着・塗り直しを行っています。
ショートしている可能性がありますが、それに拘らなければ(アクションは極めてスムーズでデリケートです)大変お勧めのダブル・ハンド・ロッドです。テイップとストリッピングはメノウ・ガイド、ハーデイ製と思われるオリジナル布ケース付。当店お問い合わせ番号SA348。グレードは
¥35,700(税別¥34,000)