1930年代・ファーロー・グリンハート・9‘#3~4 メール
 

1840年創業のファーローは、1872年創業のハーデイより歴史の古い釣り具総合メーカーです。ファーローはロンドン、ハーデイはスコットランドに近いアーニックと南北に離れて位置するイギリスの代表的メーカーとして共に現在まで生き残っています。ファーローは1965年にシャープと合併していますのでこのグリンハート・ロッドは当然それ以前の制作となります。

ここ数年グリンハートの人気が高まりオークションで買い付ける事が大変難しくなっています。1930年代に多くのモデルがスプリット・ケーンのロッドに変わったという歴史的な事実から考えても、強度の点でグリンハートには難点があります。このため、折れずにほぼオリジナルの状態で残っている事が極めて少ないことも入手の難しい一因です。

このモデルはロッドの基本的な状態は良好でしたが、保存の状態が悪かったためにスレッド等のまき直しが必要でした。2本付属しているテイップのスペアーのテップが18ミリ程ショートしている以外ロッドの状態は良好です。デリーケートで9フィートとは思えないほどの軽さ、グリンハート好きの方にはお勧めの状態の良いモデルです。基本的にはシングル・ロッドですが、シート・下端部に5センチ程の余裕があるのでダブル・ハンドとしても使用できます。

3ピース、2テイップ、バンブー製のテイップケース付、オリジナル布ケースも付いています。当時の手の込んだ作りのロッドの仕様がアンテイークらしい雰囲気を高めています。ゴールド・カラーのファーローのロゴ・マークも綺麗に残っています。 グレードは当店お問い合わせ番号SA535¥48,300¥46,000)

贅沢な柾目コルクで作られた長さ約14センチのグリップは大変綺麗で破損などは見られません。上部と下端部にブラス・キャップが付いた状態の良好なデラックスなテイップ・ケースが付いています。テイップ・ケースもスレッドの上から防水上塗りを施してあります。

このロッドは、エクストラ・テップが約2センチ・ショートしている以外、基本的な状態はかないr良好なのです。保存状態が悪かっために専門家がかなりのレストアーを行っています。何カ所かのスレッドのまき直し、ラッピング部の防水上塗り、ラバー・エンドの交換等を行っていますのでこれからも長くご使用になれます。

下端部にブラスをブラックに染めたアンテイークらしい重厚なパーツ類が付いています。ラバー・エンドまでのシート部分の全長は約14.5センチ、シート下端部には約4センチのスペースが残されているのでダブル・ハンドとしてのご使用も可能です。スピアーも付いていますが、ラバー・エンドが経年で変形して取れないために交換して接着固定してあります。ラバー・エンドは取り外すことが出来ません。したがってスピーアを取り付けることも出来なくなっています。
Fallow Londonのロゴ・マークもほぼ全て綺麗に残っています。フェルール差込部にも大きな摩耗やがたつきはみられません。フェルールは固定力に優れたスパイク付です。
 
専門家のレストアーが行われているのでラッピング部にはほつれや切断が見られません。ラッピング部の塗装面にも目立つようなひび割れなどが見られません。ストリッピングは金属製のリングがフレームの中に更に取り付けられています。
ラッピング部はカラー・プリザーバーを塗ったのち全て防水上塗り加工を行っています。一部のラッピングはまき直しも行いました。上塗りだけの箇所は塗装の浸透に一部ムラが出ていますが防水加工は問題ありません。ガイドは古い時代のハーデイーと同じブリッジ・リング・タイプです。
フェルール・キャップも綺麗な状態で残っています。1本のテップのショートは写真の差で約2センチ、アクションに影響はありません。トップ・ガイドは金属のフレームの中に金属製のリングが取り付けれれているデラックスな仕様です。。ファーローのこれだけの状態のグリンハートは入手が難しいアンテイークです。グリンハート好きの方にお勧めのロッドです。
11/17/2013
Copyright (C) 1996 Importer and Exporter Sasano CO.,LTD.
All Right Reserved.