1930年代Arc−en−Ciel
ウルトラ・ライト・スピニング6’メール

年代を含め、メーカーの詳細は不明ですがスピニングの本場フランス製のかなり作りの丁寧なバンブー・ロッドです。年代については塗装面に縮み皺が付いているなどからの当店の推測です。日本のヤマメ等の渓流用ロッドとして大変ご要望が多い6’で2ポンド用のウルトラ・ライト・スピニングです。長くご使用になるなら釣り堀などでレインボー・トラウトなどに使用されないほうが良いでしょう。もちろんブラン・トラウトの釣りが盛んなフランス製ですので対象魚には適していますが、曲りの発生などの事を考慮すると渓流用としてこの繊細なアクションはよりその利点が発揮できます。

ケースには破損を防ぐ棒が付いています。オリジナル・ケースのこのような配慮からもこのメーカーのロッドに対する細かい心配りが推測されます。使用には支障はありませんが瑕疵があるために大変人気の高いモデルですがお買得になっています。それ以外はかなり良好な状態と優れたアクションのアンテイーク・ロッドです。バットのグリップ上端部の対面外径約8mm、テイップのガイド取付け部下の対面外径約1.9mm。ロッド重量は約105グラム、パーツ類などは大変良質なものが使用されています。

オリジナル布ケース付き。2ピース、1テイップ、当店お問合せ番号SA142。グレードは¥25,920(税別¥24,000)

ロッドの状態はかなり良好ですが、一部瑕疵があります。全体の塗装面は1930年代の多くのロッドの塗装面と同じく縮み皺が見られます。使用以上支障がありませんが全体の防水上塗り塗装を行っています。若干の曲がり直しとラッピング部の防水上塗りを行いました。瑕疵に付いては下記をご高覧ください。

グリップの全長は約25センチ、当時のデラックスなロッドに使用されていた柾目のコルクが付いています。手触りが大変良好です。アルミ・リング・シートのロレットも細かな細工が施されています。

ロゴも綺麗に残っています。ブランクの塗装面の皺をよりはっきり見えるように撮影しました。使用上支障はありません。
ガイドはすべてオープン・フレーム・タイプです。
トップ・ガイドはフライ・ロッドと同じタイプが付いていました。当店で耐久性の高い英国製のスピニング・ガイドと交換してあります。フェルールの差し込み状態も大変良好です。

テイップの先端から約25センチの位置で約58mm程度の区間をスレッドで補強しました。この部位は、輸入時からすでにスレッドが巻かれていましたので取り外して検査しました。ヘヤー・ラインと呼ばれる毛筋ほどの縦の線が長さ20mm程で異なる面に2本入っているだけでした。経年でこのようなヘヤー・ラインが入ることは時々あります(無視して使用いされる場合が少なくありません)。この部分をより細いスレッドで再度巻き直しガイドも交換してあります(このスピニングがフライ・ロッドに匹敵するほど細目のテーパーなので補強しました)。この部位が通常の使用で破損することは考えられません(かえって強くなすぎないように考量してレストアーしました)。この瑕疵があるために特別お買い得な価格になっていることをご考慮ください。アンテイーク・ロッドになれた方にお勧めの貴重なショート・ウルトラ・ライト・スピニングです。

 

 


02/08/2015
Copyright (C) 1996 Importer and Exporter Sasano CO.,LTD.
All Right Reserved.