1950年代・へドン・Pal・ステイール・キャステイング・ロッド62“ メール 

へドンはアメリカを代表する釣り具メーカーの一つ、特に古い時代のウッド・プラグはアンテイーク・コレクターの間では大変人気の高い商品です。1898とも1893とも言われますが、初めて手でウッド・プラグを作ったことがへドンの始まりと言われており、1920年代には多くのバンブー・フライ・ロッドを製造するようになっていました。どちらかと言うと高級品に属する程度の高いロッドを製造していました。

このステイール・ロッドは大変珍しくカタログなどで調べましたが詳細は全て不明です。ステイール・ロッドはグラス・ロッドの出現前の1940〜50年代に英国のアポロというメーカーで製造されていました。フライ・ロッドなどのデリケートなロッドは見たことはありませんがキャステイング、スピニング、ソルト用のへービー・ロッドなどは見たことがあります。その作りはデラックスでメノウ・ガイドが大量に使用されていましたので安物と言うイメージではありません。このロッドもそのアポロでブランクをへドン用に製造し米国のへドンで組み立てたと推測されます。バンブーの模様を模したブランクの塗装がアポロと同じ事もその推測の元になっています。さらにそれと思われるロゴがロッドに張られています。

へドンはフライ・フィッシャマンの間でも、それにもましてルアーやスピニングの方の間にも愛好者が多いアンテイークです。このロッドに関する上記のご説明は確かなものでないとしても、へドンのロゴやケースに収納されているへドン製ロッドとしては大変貴重なアンテイークです。アクションはかなり硬くマスキー用のヘビー・モデルではないかと思われます。ロッド重量約100グラム、オリジナルのアルミ・グリップの重量は約200グラム。ブランクのみの全長は約128センチ(約51”)、グリップを取り付けた全長は62”になります。

アメリカ製らしい厚手のコットのオリジナルの布ケース内部に段ボールのチューブが入っています。布ケースにはグリップを収納する袋が付いています。1ピース・モデル。日本でこれほど硬いロッドが使われるかも不明ですので、価格は主にへドンのオリジナル・アルミ・グリップとしてのものです。使用頻度はそれ程多くないようでブランクやグリップに目立つような傷は見られません、経年によるラッピング部の塗装の弱りなどが見られたので上塗りを施しました。又グリップのラバー・エンドが経年により若干風化していますが使用上問題はないと思われます。当店お問い合わせ番号SA606。グレードは \17,280(税別\16,000)

ブランクに4mmx3mm程の塗装の剥離がありましたのでエポキシを塗りました。ラッピング部は全て防水上塗りを施してあります。

1940年のカタログ

へドンの1940年カタログによるとロッドはバンブーですが長さから考えて#551がこのロッドのシリーズの元になっているのではないかと推測しています。アルミ・グリップは同じと思えます。バンブーの後、グラス・ロッドの前と考えると年代は1940年代から1950年代と推測されます。

未使用状態と思われるシートやグリップも大変綺麗な状態です。グリップにはメーカーの価格のシールが張ったままになっています。シートは大変凝った造りです。
Heddon Palのロゴが付いています。ロッド部のロゴにアポロ、英国製の標識が見られます。ステイール・ロッドはアポロ製しか見られませんので特許であったろうと思われます。

ラッピング部は全て防水上塗り加工を施してあります。

ガイドは全てメタル製のオープン・フレーム・タイプです。アメリカ製らしい頑丈な布ケースにHedon Palのロゴが見えます。

ブランクの4mmx3mm程の塗装の剥離がありましたのでエポキシを塗りました。

01/04/2015

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