1949年ハーデイ・ワイ・13‘6“#7〜9メール

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ハーデイのダブル・ハンド・モデルの中でも人気の高いスペイ・ロッド・シリーズがこのワイです。当時のワイには10‘6“と!!’とのシングルとダブル兼用モデル、ダブル・ハンド専用は12‘6”と13’6“の2つのモデルがありました。モデルは高いトルクを生みだすステイール・センター仕様です。一般的にワイではかなり珍しい仕様です。アングラーズ・ガイドの1934年版には記載されていますが、1951年版にはステイール・センター・モデルは見当たりません。限られた期間作られた珍しいモデルだと推測されます。
13‘6“はビッグ・パワーのスペイ・ロッド、更にトルクの高いステイール・センター仕様ですから遠投と大型魚を目指すキャスターにお勧めです。ラインは#8〜9を中心に#7〜#10程度まで対応可能と推測しています。ハーデイの作ったソフトなアーサー・ウッド、シャープなワイは共にスペイ・ロッドの傑作です。このロッドは3ピース、2テイップ、安心してお使いいただけます。一般的にバンブーのダブル・ハンドは12’〜13’が好まれますのでこのモデルあ僅かに6”だけ長いサイズになります、ロッド自重635グラム。ラバー・エンドまでのグリップの全長は約56センチ、外径は26mmです。ブランクのグリップ上部の対面外径は約14.3cm、トップ・ガイドの下の対面外径は約3mmです。

ガイドはオープン・フレーム・ガイドとトップとストリッピングはハーデイのクリヤー・メノウの組み合わせ、布ケースはオリジナルではありません。この状態は年代から考えると良好と言えます。 当店お問い合わせ番号 SA625。3ピース、2テイップ。グレードは¥72,360(税別¥67,000)

英国でレストアーが施されており手を入れる必要性はそれ程感じられませんでしたがこれからのご使用を考慮しストリッピングのメノウ・ガイドを取り外して巻き直して塗装を行いました。使用には支障がありませんがアルミ・バット・エンドに2か所クラックが入っていたので接着剤で埋めて補強してあります。

スライド式のシートに傷や欠落は見られません。フェルルーはハーデイのロック・ファースト・タイプです、キャステイング中にゆるみことはありません。
古い時代のアルミ・バット・エンドに良く見られる微小なクラックがこのロッドでも2か所ありました。使用上支障がありませんが、今後のご使用を考え接着剤で埋めて固定しました。
ハーデイの手書きのロゴが綺麗に残っています。ここにパラコナ・ステイール・センターと書かれています。

ロッドの表面の塗装にも大きな剥離やひび割れは見られません。微小な剥離が見られますが英国で薄い防水上塗りが施されているようです。ハーデイのメノウ・ガイドはスレッドが少し切断しかかっていましたので取り外して巻き直しと塗装を行いました。

トップ・ガイドはハーデイ・クリヤー・メノウ・ガイドが付いています。フェルールの差込もがたつきが見られません。バットのフェルール部分は英国に於いてかなり腕の良い職人がカパー・ワイヤーでまき直しを行っているようです。

ハーデイ・アングラーズ・ガイド1934年版
1934年版のアングラーズ・ガイドの真ん中部分にステイール・センターの文言が書かれています。拡大して貼り付けてあります。一般的にステイール・センターはアーサー・ウッドの仕様でワイではかなり珍しいモデルと言えます。

 


02/20/2015
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