1950年代・オッデン・スミス8‘6“#4〜5メール

1890〜1964まで多くの良質なロッドやリール、フライ・ボックス等を作ってきたオッデンスミスの3ピースモデル。現代のアクションに似通った、古い時代の英国のロッドには珍しい大変デリケートな渓流用万能ロッドです。英国のロッドに精通した方がロッドを振れば、かなり軽くデリケートなアクションと言うのが第一印象でしょう。1960年代になるとアメリカでのフライ・フィッシングが盛んになってきた事から、英国のフライ・ロッドもアメリカの市場を意識してこのようなデリケートなモデルが作られるようになりました。その影響から生まれたロッドと推測されます。8‘6“の長さは、日本の渓流でも多目的にご使用になれます。通常のドライ・フライ・ロッドとしても、ウエットにも対応するロッドとしても、渓流からある程度の大きな川までご使用になれます。

ロッド重量約150グラム、かなり軽いロッドです。一体式のコルクの全長は約28cm、その内グリップ部の長さは約12cm、シート部分の長さは12cmです。グリップ上端部のブランク対面外径は約8.4mm、テイップのトップ・ガイド下の対面外径は約1.6mm。デリケートな現代のロッドに似た繊細な外観と軽さです。日本の軽快な渓流用ロッドをお探しの方に長さと言い状態と言いお勧めのモデルの一つです。

オリジナル布ケース付。3ピース、1テイップ。ロッドの状態は、目立つような瑕疵は見られないかなり良好と言えます。当店お問い合わせ番号SA674。グレードは \37,800(税別\35,000)

使用頻度はそれ程多くないようです。状態はかなり良好ですが、今後の使用を考慮してインターミデイエット部を除いたラッピング部の防水上塗りを施してあります。

ロッド各部の説明

シートのコルク・スペーサーにリール・フットの跡などは残っていません。使用頻度が少ないか丁寧に使用されたことが推測されます。

グリップにも欠落は見られません。シート、グリップ共にかなり良好な状態と言えます。

オッデンスミスの手書きのロゴは全て綺麗に残っています。インターミデイエット・ラップの切断も見られません。

使用頻度はそれほど多くなかったように推測されます。そしてかなり丁寧に使用されたようです。ブランクにも傷や塗装面の剥離などは見られません。ガイド・ラッピングのスレッドも切断等は見られません。

防水上塗り時にはシーム・シーラーで浸透を防いだのですが、エポキシ塗料が部分的にスレッド内部に浸透しています。浸透することで防水力と強度は増しました。ガイドは全てオープン・フレーム、これからも1960年代のロッドと推測しました。

フェルールの差込にもガタツキは感じられません。スムースに着脱が出来ます。トップ・ガイドは人造メノウと推測されます。

07/19/2015

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