1930年代・Ogdenオッデンスミス・ウオーリアー・8‘6“#3〜4メール

1890〜1964まで多くの良質なロッドやリールを作ってきた釣具の総合メーカー、オッデンスミスのライト・アクションの2ピース・モデル。年代は柾目コルクやブラス・シートなどの仕様等からの推定です。年代がかなり古い時代のモデルと思われます。

特筆すべきはアクションが非常に繊細で現代のバンブー・ロッドに極めて似ている事です。フライ・ラインは#4を中心に#3が適していると思われます。古い時代の英国製ロッドとしては珍しいアクションです。渓流用の万能ロッドとして最適の長さとアクションのモデルです。何方がご使用になっても、特別英国製アクションを意識することはないでしょう。ロッド重量は約140グラム、一体式グリップのシート・下端部までの全長は約26cm、グリップ部分だけの長さは15cmです。グリップ上端部の対面外径は約8.3mm、トップ・ガイド下の対面外径は約2mmです。

瑕疵としてテイップ下端部の長さ8cmの間の六角面の張り合わせの一部が剥離していました。下記の説明をご高覧ください。

アンテイーク・ロッドに馴れたお客様にお勧めのライト・アクションで長さが8‘6“の渓流用ロッドとして大変使いやすいモデルです。2ピース、1テイップ、オリジナルと思われる良質の布ケース付。当店お問い合わせ番号SA578。グレードは使用上支障の無い瑕疵である事と綺麗な外観から \23,760(税別\22,000)

瑕疵部分を除いてロッドの状態は年代から見るとかなり良好です。スレッドの断裂や塗装面のひび割れもほとんど見られません。今後の使用を考慮してラッピング各部の防水上塗り、ロッド全体の防水上塗りを行いました。

ロッド各部の説明

グリップとシート一体部のコルクは古い時代のロッドの特徴である柾目コルクが付いています。経年による摩耗は一部見られますが使用に支障がある大きな欠落等は見られない良い状態と言えます。ブラス製リテイナー部分がリール・フットを柔らかく確りと固定します。

ブラス製フット挿入部にはロッド・モデル名の”Warrior”が彫り込まれています。 裏面にはOgden Smith Londonとオッデン・スミスのロゴが彫り込まれています。

ロッド部分にはシートにロゴを入れたために入っていません。この部分のスレッドの断裂は見られません。

ロッドの塗装面にも格別の剥離などは見られません。インターを含めてラッピング・スレッドの断裂も見られないかなり良好な状態です。ストリッピング・ガイドはメノウ製です。

トップ・ガイドはメノウ・ガイドです。トップ・ガイドのスレッドが少し痛んでいたので巻き直しを行っています(他の部分と同じスレッドで巻いてあるので分からないかもしれませんが)。

瑕疵について
瑕疵としてテイップ下端部の長さ8cmの間の六角面の張り合わせの一部が剥離していました。当店の専門家が出来る限り張り合わせを広げて接着剤を注入しました。ほぼ強度は確保されましたが、細いスレッドで長さ12cm程まで念の為補強をしてあります。このため価格はかなりお買得になっています。若干塗装面が太くなっている以外目立つことはないと思います。今後の使用に支障はありません。

09/23/2015

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