かってサウスベンドはアメリカを代表する釣り具メーカーの一つでした。当店の知る限りでは（一部違っている場合もあります）創業が１９１７年、１９５３年にその幕を閉じる事になったと記憶しています。特筆すべきはオービスのロッド・デザイナーとしてのみならず、現在に至るまで不世出のロッド・ビルダーとしてアメリカを代表するあのウエス・ジョーダンが１９２７年から１９３８年（この年にオービスに移ります）までの間サウス・ベンドに在籍した事です。サウスベンドのロッドが現在でもロッドの基本的なアクションで高い評価を得ているのはウエス・ジョダーンのデザインが生きている事にあるのではないでしょうか。

このロッドはかなり状態が良好で全てロゴ部分が綺麗に残っています。ロゴに書かれている”モデル＃２４”と言うシリーズは１９４２年のデータに残っていました。又ロゴに併記されているライン・サイズがHDH、D,GBFと書かれています。現在のラインに直すとそれぞれ、ダブル・テーパーのDT6,レベルのL6となり、GBFはそれぞれ＃３＃９＃４をあらわしていますのでWF６程度と言えるでしょう。当店でロッドを振った印象と当時はシルク・ラインやナイロンのレベル・ラインもポピュラーだったことと、アメリカのロッド独特の柔らかさが感じられるので＃４〜５が適していると思います。ラインは＃３でも問題なく振れるほどデリケートなアクションです。

尚、年代は当店の推定です、もしかしたら１９４０年代後期のモデルかもしれません。ロッド自重約１５８グラム、グリップの全長は１７５ｍｍ、バット部分上端部のブランクの対面外径約９．６ｍｍ、テイップ部分トップ・ガイド下の対面外径約２．３ｍｍです。状態はかなり良好ですので今後もメインのロッドとして長くご愛用が可能でしょう。人気の高い３ピース・２テイップ、オリジナルの布ケースとアルミ・ケースが付いています。当店お問い合わせ番号SA747。グレードは \３９，９６０（税別\３７，０００）

状態が大変良好なためオリジナルのままです。

コルクの状態はかなり良好です。欠落や凹凸などは見られません。

ロゴも全ての部分が綺麗に残っています。ロゴ飾り巻部分のラッピングにもほつれや断裂などが見られません。

ブランクには大きな傷や塗料の剥離などはほとんど見られません。かなり綺麗な外観です、使用頻度がそれ程多くないことを示していると推測されます。

フェルールにも違和感は見られず、ガタツキや緩みは感じられません、正常に機能しています。

ウエス・ジョーダンのロッドにご興味がおありのコレクターにはおすすめの良質なアンテイーク・ロッドです。