1970年ブルース&ウオーカー・Era・グラス・スペイ 11’ #7〜9メール 

1959年Jim BruceがKen Walkerと出会って英国で最初のグラス・ロッドを制作したことが現在の“ブルース&ウオーカー”の始まりです。バンブーからグラスやカーボンへと素材が目まぐるしく変革する時代と共に歩んだメーカーと言えます。

サーモン・ロッドやトーナメント・ロッドなどが良く知られているように、バンブーのしがらみがないだけに新しい素材に付いてのアイデアが斬新でもありました。遠投力やバランスのとれたアクションには日本にも多くのファンがいます。多くのロッドのライン・ウエイトのレンジの幅が広い事が、あらゆる場面に対応できる適応力が高いと言うこのロッドのアクションの特徴を良く表しています。

イギリスのロッドとしてはかなりシャープなアクションと軽さが特徴のブルース&ウオーカー、アメリカのアクションと英国のアクションが程よく混ざり合ったロッドです。グラスの持つデリケートなアクションにシャープさが加わり、バットの太さが生み出す優れたキャステイング能力を持つロッドになっています。ロッドを振るとキャステイング能力を重視したデザインが生み出すパワーを感じるロッドになっていると思います。そしてグラスとは思えない軽さを感ずる方が多いのではないのでしょうか。

このモデルは本来エクステンション付き(取り外しができません)セミ・ダブルとしての使用を意図したデザインと思われます。下端部の形状からの当店の推測ですが何故か取り付けられたエクステンションが約2”カットされたと思われます。現状のエクステンションの長さは約8cm、本来は12cm程度でなかったかと推定されます。ロッドの長さを11フィートと記載してありますが、実長はこのカットしたエクステンションの分の2”程が短くなっています。本流・中流域・湖水でのセミ・ダブルとシングル・ロッドとして大変優れたグラス・ロッドとなっています。


ロッド重量約210グラム、コルク・エクステンションのエンドまでのコルク・グリップ部分の全長は約41センチ、グリップの長さ22cm・最大外径約24mm。グリップ先端部のロッドの外径は約16mm、トップ・ガイド下の外径は約2.8mmです。ライン・サイズのレンジが広いのもブルース&ウオーカーの特徴ですが、この事は軽さとともに高いトルクで遠投ができることを表しています。英国のロッド・アクションに慣れていない方でもすぐに馴染める現代的なデザインのロッドです。

尚、年代等は仕様などからの類推ですので正確なものではありません。シートの形状やラバー・エンドの形状等からこのモデルは後期のモデルと推測されます。
ロッドの状態はかなり良好なで使用頻度もそれ程多くないように推測されます。ブランクに大きな目立つような傷等は見られません。2ピース、1テイップのグラス・シングル&セミ・ダブル・ロッド、グラファイトに慣れた方にも馴染みやすいモダンなアクションが特徴です。

プラステイック・チューブ付き・布ケース無し。フェルールはデリケートなアクションに仕上げられるスピゴット・フェルール。当店お問い合わせ番号SA896。グレードは\23,760(税別\22,000)

グラス・ロッドとしてはかなり綺麗な状態ですのでレストアーは行っていません。

本来はセミ・ダブル・グラス・ロッドとして作られたモデルと推測出来ます。英国でシングルとしての使用を考慮してエクステンションが約2”程カットされたと思われます。従ってセミ・ダブルのみならずシングル・ハンドとしてもお楽しみいただけます。コルクの状態は大変綺麗です。157cnのテイップと全長177cmのバットの長さとの差はこの写真の通りです。グリップの全長は約22cmです。

 
がっちりとリールを固定できる大型シートには傷などは見られません。

 

ロゴ・マークも綺麗に残っています。このトラウトの付いたロゴは古い時代のモデルの特徴の一つで、グラス・ロッドでは人気のタイプになっています。
 

ミドル部分です。特別目立つような傷や汚れは見られません。かなり綺麗な状態から使用頻度もそれ程多くないように見えます。ラッピング部のスレッドの断裂や塗装面の剥離などは見られない綺麗な状態です。

 

フェルールの差し込み状態は良好でガタツキなどは見られません。確りと差し込み固定されます。

ガイド類にも錆などは見られません。

 
09/13/2020

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