1930年代オルコック9' #4〜5・ |
|
![]() |
|
アクションは伝統的な英国のロッドとは若干異なり、日本のフライ・フィッシャマンの方にはお馴染みのかなりデリケートなロッドです。渓流のヤマメをメインに中流域のトラウトまで、ドライからウエットまでと、幅広くご使用になれる多目的シングル・ハンド・ロッドです。ラインは#4〜5をメインに#3〜#6程度も使用可能です。 ロッド重量約210グラム、一体式柾目コルクのバット・エンドまでの全長31cm、グリップの最大外径は約23mm。グリップ先端部のブランクの対面外径約9.4mm、トップ・ガイド下は約2.3mmです。ほぼロッドの基本的部分はオリジナルの状態を保ったアンテイークとしては良好な状態です。
通常はシングル・ハンドでご使用いただき、グリップ・下端部には一握り程のスペースがあるのでセミだ・羽鶴でのご使用も可能です。当店オリジナルのイングリッシュ・エクステンションの取り付けも可能です。 英国に於いて少なくてもラッピング部とロッド全体の上塗りが行われたと推測しています、全てのスレッドも巻き直されている可能性が高いと考えられます。そのお陰でロッドの状態はアンテイークしてはかなり良好な外観です。今後も長くご愛用いただけるアンテイーク・ロッドです。 オリジナル布ケース付、3ピース、1テイップ。当店お問い合わせ番号SA1064。グレードは
|
|
![]() |
|
| バット・エンドまでの全長が約30cmの柾目コルクの状態は良好で欠落や大きな穴は見られます。リテイナーとラバー・エンドの間の一握り程のスペースを利用してセミ・ダブルにも使用できる大変握りやすい太さと形状です。 | |
![]() |
|
| 古い時代のアンテイークらしく重厚なブラスのリング・シートが付いています。 フェルールはデラックスなスパイク付きタイプです。固定されたリテイナー上部とリング下部の間には最大11.5cmのスペースがあります。シートの下端部に一握り程のスペースがあるので本来のシングル・ハンドに加えてライト・スペイとしての使用も可能です。 | |
![]() |
|
| バット・エンドにはオルコックのロゴ・マークが残っています。 | |
![]() |
|
| ロッドのロゴ・マークは見当たりませんので、推定される英国でのブランク全体の再塗装の折に取れたのではないかと思われます。ワインデイング・チェックも古い時代のブラス製が取り付けられていることも製造年代推定の要件の一つです。 | |
![]() |
|
英国での再塗装が推定されるロッドの表面に気になるほどの塗装面の傷などはみられません。ストリッピングを含めてすべてのガイドはオープン・フレーム・タイプが取り付けれています。全てのガイドが錆や大きな汚れが見られないことから交換された可能性が高いと推定されます。 |
|
|
|
フェルールの差し込み状態は良好でがたつきなどは見られません。全てのセクションをつないでフェルールの状態を調べるためにロッドを振った見ました。現在のフライ・フィッシャマン方でも違和感なく楽しめるアクションだと感じました。 トップ・ガイドも1970年代と思われるセラミック系のガイドが取り付けられているので、それほど使用感感が感じられない事から全てのガイドは英国で交換された可能性が高いと思われます。 |
|
検査と軽微な曲がり直しが終了後、WF5Fラインで連続50回のキャステイングのテストを行いました。問題なくラインが楽々飛ばせる大変快適なキャストでした。 |
|
|
|
|
Copyright (C) 1996 Importer and Exporter Sasano CO.,LTD.
All Right Reserved. 2015.04.03 |
|