1970年代・オービス・インプリグネイテッド・7’・バンブー・スピニングメール

バンブー・ロッド・スピニングのなかではハーデイ・ワンレスとグレードの高さと優れたデザインで人気を二分するオービスのインプリ・モデルです。

本流・湖用の大型トラウトを狙うミデイアム・アクション、1/4〜1/2オンス(約7グラム〜14グラム)が適合ルアーと表記されていますが、汎用性が高いバンブー・ロッドですので4グラム程度の軽いルアーには対応できます。耐久性の点からもメインとして4〜10グラム程度の使用をお勧めします。

この年代になるとグラファイト・モデルも出てきましたが、未だ工場にはバンブー職人が多く残っておりこのモデルも手慣れた作業でしっかりと作られています。ロッドの状態はスピニングとしては通常の使用頻度と言えます。ロッドに機能上の支障は見られません、今後も長期にわたり中流域・本流や湖用のロッドとしてご愛用いただけるでしょう。

重量125グラム、グリップ上端部の対面外径約8.6mm、トップ・ガイド下の外径2.3mm。グリップの全長は25cm。1975年のオービス・カタログ・データーではミデイアム・アクションのロッドの適応ルアー・ウエイトが約3.5g〜14gとなっています。このロッドは下記カタログの1975年より古い時代のモデルと推測される上、ロッドには7g〜14gと適合ルアーが表記されています。当店ではバンブー・ロッドの特性等から4グラムから10グラムが適していると思います。

耐久性の高いインプリなので、大型トラウトとのファイトを心行くまで楽しむことができます。オービスのオリジナル布ケースとアルミ・ケース付き、前のオーナーが大切に使用したようで、現在では使用はできませんが保証書も付いています。当店お問い合わせ番号SR73。グレードは¥52,920(税別¥49,000)

使用頻度は通常ですが機能上の問題がないためストアーは不要でした。バットとテイップの曲がり直しを行いました。

グリップの全長は約20cm、若干汚れた部分が少し黒く見えますがコルクの状態は良好、欠落や凹みは見られません。コルク下端部には金属製バット・エンドが付いています。

”オービス・インプリグネイテッド”等のロゴが書き込まれています、全て綺麗に残っています。バテンキルの名前が書かれていない事から1975年以前のモデルの可能性が高いと思われます。
ブランクも良好な状態で欠落などは見られません。ラッピング部分にひび割れや塗装面の剥離は見られません。一番手前の大きなガイドの外径は約19.3mmです。
オービスのフライ・ロッドと同じくアメリカ製のニッケル・シルバーのフェルールが付いています。日本製と異なり柔らかく差し込む事が出来ます。差込にガタツキはありません、確りと固定できます。
1975年オービス・カタログ

このカタログの真ん中のモデルが1/8〜1/2オンスと呼ばれるモデルです。

実物のロッドのアクションの検証や耐久性の点からも4g〜10gを目安に使用しながら、様子を見ながら徐々に上下を振ることをお勧めします。

 


11/3/2005
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