1900年代・ジャパン・ブラック・フライ・ボックス
アンテイーク・フライ・ボックスC/6・ 
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当店の知る範囲では、このまっ黒に塗られたフライ・ボックス類は1800年後半から1900年初め頃まで、アルミ素材が一般的に使用される前の製品と考えられます。亜鉛メッキされた薄い鉄板の上から黒く塗って錆を防いだと推測しています。一般的にジャパン・ブラック・フライ・ボックスと呼ばれてコレクターが多いフライ・ボックスの一つです。これらの伝聞は間違っている場合もある事を御承知下さい。

ここに御紹介するジャパン・ブラックのフライ・ボックスは1800年終わりから1900年初め頃の製品と考えられます。このタイプは殆どが表面の塗装が若干剥離しており一部に微小の錆が見られる場合もあります。当店では検査して使用できるものを販売しておりますので、使用上このブラック・ジャパン塗装の問題は支障はありません。ジャパン・ブラック・フライ・ボックスのグレードは1900年前後の類似品と比較してのグレードです。

1900年初頭Wheatley black japanned 6" Fly Box
内部にホイットレーのロジンジと言うロゴが押されています。

1890年代から製造されていたXYLONITEと呼ばれるがプレートが2面付いたモデルと推測されます。年代は当店の推測ですが、コレクター向けの非常に古い時代のホイットレーのボックスです。

 

内部のクリップには錆など見られません。内部の2枚のXYLONITEプレートあ僅かに反っていますがボックスに固定されています。サイズなどから#119と推測されます。人気の高い大型の薄型タイプです。サーモン・フライを40本収納できます。サイズ:約155x92x16ミリ、重量約196グラム。当店お問い合わせ番号SC417。グレードは ¥10,260(税別¥9,500) 

1900年代・Farlow black japanned7“

ファーローのロゴが入った大型ウエット・フライ・ボックス。外側のジャパン・ブラック塗装も1900年代と言う年代を考えるとかなり良い状態で残っています。内部のイエローの塗装もかなり綺麗な状態です。大型ウエットでも楽に収納できるクリップが40個付いています。年代はかなり古く1900年代初頭、もしくは1800年代終わりのモデルと推測されます。パテント・ナンバー#13561の印がニッケル・プレートの上に刻印されています。サイズ:約175x105x22mm。重量約260グラム。当店お問合せ番号SC418。グレードは ¥14,580(税別¥13,500)
1840年創業のファーローは、1872年創業のハーデイより歴史の古い釣り具総合メーカーです。ファーローはロンドン、ハーデイはスコットランドに近いアーニックと南北に離れて位置するイギリスの代表的メーカーとして共に現在まで生き残っています。ファーローは1965年にシャープと合併していますのでこのボックスは当然それ以前の制作となります。
クリップの状態はかなり良好です。グリップ力も強く・錆も殆ど見えません。大型フライを多用する方にはお勧めの大型ボックスです。
1900年代・マーロック・7’フライ・ボックス
ボックスの中心部のニッケル・プレートに”Malloch”の文字が刻印されています。サイズは約18x10x2センチ、かなり大型のフライ・ボックスです。#4〜6程度のウエット・フライを30本収納できるクリップが付いています。クリップには大きな錆は見られず、クリップ力も十分です。
1875〜1985年まで主に優れたリール・メーカーだったマロック、この大型・フライ・ボックスは大変ユニークです。金属に造詣の深かったせいか直径約10センチ程のガット・ケースが中に付いています。手間の掛るシルク・ガットの時代にはガット・ケースは必需品でもありましたのでこのアイデアは秀逸です。現在では、ガット・ケースはフェルトを入れて小型フライ・ボックスとして愛用されています。当店お問合せ番号SC419。グレードは ¥14,580(税別¥13,500)
1900年代・ジャパン・ブラック・ダブル・フライ・ボックス
表面のブラック・ジャパン塗装は微小な塗装の剥離した錆が見られます。使用上支障はありません。オイルを塗る事で錆を止めることも出来ます。サイズは約155x92x23mm、重量は約300グラム。パテント・ナンバー13561と彫られたニッケル・プレートが取り付けられています。

内部は大変凝った作りで4面になっています。#6前後に適した大型フライ用クリップが40個、それ以上の大型フックに適したLLクリップが24個付いています。当時の古いサーモン・フライが48本程付いていますので資料的にも楽しいボックスです。フライの中にはアイの完成度から当時のプロが巻いたと思われる超大型のサーモンフライからシルク・ガットのアイが付いたフライまでバラエテイーに富んでいます。当店お問合せ番号SC420。グレードは ¥14,580(税別¥13,500) 
1930年代、Allcock’s alloy dry fly box 12 compartment celluloid dry fly box a 5”

 

 

このモデルのみジャパン・ブラックではなくアルミ製です。1803年釣り針のメーカーとして誕生したオルコックはハーデイなどと同じく多くのロッドやリールの総合メーカーとして知られた英国の釣具総合メーカーでした。1963年JWヤングと一緒になり、1965年にはシェイクスピアーに買われて、残念ながら伝統あるオルコックの名前はなくなってしまいました。

ボックスの横にオルコックの名前が刻印されています。古い時代のアルミの特徴である鉛色の素材です。基本的な使用には問題がありませんが下記の瑕疵があるため非常に雰囲気のある魅力的なアルミ・フライ・ボックスながらお買い得の価格に設定されています。

12小間のセルロイド・コンパートメントの内1個は使用が難しく、2個は使用できるが開閉がスムースではありません。他のコンパートメントは使用が可能です。

レザー部分のメス・スナップが本体から剥離してオスに付いています。ピンセットを保持するストラップは問題ありませんが経年で当たる部分のレザーが一部欠落しています。内部の天然フェルトは綺麗です。以上の瑕疵はリーダー・ワレットとしての機能に支障はありません。

年代は当店の推測で正確ではありませんが、両サイドに補強のバーが付いたデザインはかなり古いモデルの特徴です。使用が可能な当時のフライが40〜50本程度収納されています。資料としての楽しみと使用する楽しみを持ったアルミフライ・ボックス。蓋の部分の裏側にはフエルトが付いたレザーのガット・ケースが付いています。外側には当時のピンセットが付いています。サイズ:約125x90x27mm 。当店お問い合わせ番号SC421。 グレードは ¥7,776(税別¥7,200)

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2015年07月26日

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